事件性特殊清掃

特殊清掃は正直、綺麗な仕事ではありません。
出来れば事件は起きなくて、平穏な日々であって欲しい。
しかし、何故か分かりませんが、この仕事はあとを絶ちません。

最近は、若い方で独り暮らしの方が
事件に巻き込まれる方が増えています。本当に悲しいことであります。

人生一度きりです。
この世に誕生したときは、皆さんのご両親がどれ程喜ばれたか考えたことがありますか?
考えたら、自ら命を絶ったり、他人を傷つけたりしないと思います。
しかし、その後、長い人生のなかで心の悩みを抱えたり、
他人との争い事で、事件が発生して、一度きりの命を落とす方が増えてきました。

事件の動機が何んであっても、その現場には亡くなった方の想いが残っています。
私達はその想いを消さないように、慎重に丁寧に清掃に入ります。

時には悲惨な現場を目の当たりにする時は、避けたいときがあります。
しかし、特殊清掃士の私達が避けては、亡くなった方をお浄土に導くことが出来ません。
気持ちを切り替えて作業に入ります。

作業は早くても二日間、長くて一週間、掛かります。
防護服に身をまとい、防護マスクを付けての作業は、真冬でも全身汗が流れ、
体力との勝負になります。

最後に綺麗になった現場に向かって手を合わせ、
安らかにご永眠されますことを祈念しながら、作業終了します。
安らかにお休みください。
合掌!

クリックまたはタップで大きな画像を見ることが出来ます。

お知らせ

前の記事

大ホール清掃