金庫から大金発見

今回は、都内に住んでいる医師の娘さんから、当社のホームページを閲覧された経緯から
生前整理のご依頼をいただきました。実家のご両親が最近、軽度の認知症を
発症されているとのことで、今後を心配して、お二人ともに有料老人ホームへ
入所してもらったので、実家を生前整理して欲しいとのご依頼でした。

家の中の貴重品は、既に片付けておられて、後は生活用品等の片付けと美装工事が主でした。

家の中に残っていたものが、家財、ベッド、食器、寝具、衣類と家電品でした。
それと耐火金庫が一つありました。両親が予てから、金庫には何も入ってない、
邪魔だから、処分して欲しいと娘さんに頼んでいたそうです。そんなこんなで
娘さんが鍵もないので、そのまま処分して下さいと言われました。

私が今回の仕事を引き受ける時に、お父様の嗜好等を、娘さんから聞いていた
ことを思い出しました。そのお父様は若い時から、株式の投資に夢中で暇さえあれば、
新聞、ラジオで株価情報を入手していたそうです。
家族よりも、株価が気になっていた人と笑いながら話してくれていました。

その話を聞いていたので、金庫を見た瞬間、ひょっとして何かあるなぁ?と直感しました。
これは43年間携わった金融マンの勘でしょうか?先ずは娘さんに話して
鍵屋さんを呼んで解錠したところ…

恐ろしいことに予感は的中しました!

何と金庫の扉を開けたら、古い一万円札が、ビッシリ詰め込まれていました。
詰め込まれたお札の下には当時の株式相場の新聞紙が敷かれていました。
お金は万券が100枚づつ輪ゴムで束ねられており、実に24束も出てきました。
24束とは金額で2400万円です。

娘さんに、「古い紙幣ですが本物です。日銀で新しい紙幣に交換できます。」と説明しました。
娘さんが、あれだけ金庫には大事なものはないと言っていましたが、実際目の前に
大量の現金を見て、涙を流しながら「ありがとうございます、ありがとうございます」と
何度も握手されて、お礼をいただきました。

夢のような話ですが、実際に起こった出来事です。

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